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ナイトメア・アリー

洋画(外国),洋画な行,サスペンス,スリラー

見世物小屋に流れ着き読心術を取得した男が心理学者の協力で人の心をコントロールして一儲け企むがの話。
ある男の立身出世、その後の転落が描かれている。主人公のスタン(ブラッドリー・クーパー)はジゴロ、マダムキラーでもあり、出会った女性を利用して上流社会でのし上がっていく。
嘘に嘘を重ねていくうちに、袋小路に入っていくことになるのだが、そこまでひねりの効いた展開とは言えない。
スタンはジーナとその夫から読心術を習い、一躍有名人となる。あたかも天使に知恵を与えられたかのように。そして、その知恵を悪用し、人を騙し、ついには自らが"獣人"となってしまう。まさに、知恵におぼれて堕落していく人間そのものだ。
物語全体が、その寓意として描かれているように思う。
カーニバル一座の面々や、そこで披露される奇怪なショーの数々は、デル・トロが愛してやまない、失われた過去の再現。そこには、ホルマリン漬けの胎児や、ヤク漬けにされた"獣人"など、グロテスクなものもあり、まっとうな世界ではない。
だが、そこで出会った人々は、超えてはならない一線を知っていた。ジーナ(ト二・コレット)は、読心術にはタネがあり、死者の声は聞こえないことを、客に打ち明ける誠実さを持っている。
ホルマリン漬けの単眼の胎児「エノク」は、スタンの前に繰り返し登場し、その行いを見つめている。エンドロールにも現れる「エノク」が、この映画の鍵になっていることは間違いないだろう。
旧約聖書にも登場するエノクは、大洪水を生き延びたノアの曽祖父にあたる。聖書の記述はわずかだが、外典である「エノク書」には、なぜ大洪水が起きたのか、その理由が記述されている。
200人の天使が地上で女性をめとり、子を産ませる。そして、人々に知恵を与えた結果、人間はさらに堕落し、ついには神の怒りを買って大洪水が起きる。地上は洗い流され、ノアの一族だけが生き残る。
つまり、私たちはノアの子孫=エノクの子孫ということになる。
上流社会で生きる富裕層は、堕落した人間の象徴でもある。カーニバルの座長は、人を獣人に貶める悪魔か。スタンを虐待した父、モリーを犯した男、多くの女性を犯し中絶させたグリンドル。
では、彼らは最初から悪人で、堕落した存在であったのか。彼らもまた、エノクの子孫ではなかったか。
リッター博士(ケイト・ブランシェット)は、かつて権力者(男性社会)に逆らい、胸に大きな傷跡をつけられることになった。彼女が堕落したのは、その出来事があったからだろう。
彼女のファーストネームであるリリスは、アダムとともに土から造られた最初の女性の名前であるが、その名は女性解放運動の象徴ともされているのだ。

キャスト・作品情報


監督:ギレルモ・デル・トロ
出演:ブラッドリー・クーパー、ケイト・ブランシェット、トニ・コレット、ウィレム・デフォー、リチャード・ジェンキンス、ルーニー・マーラ、ロン・パールマン、メアリー・スティーンバージェン、デヴィッド・ストラザーン、ホルト・マッキャラニー、ジム・ビーヴァー、マーク・ポヴィネッリ
脚本:キム・モーガン、ギレルモ・デル・トロ
原題:Nightmare Alley
上映日:2022年03月25日
製作年:2021年
製作国:アメリカ
時間:150分
【動画】

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