平和の木々

2022-07-04洋画（外国）,洋画は行

１９９４年、ルワンダで起きた大虐殺事件のさなか。人種、思想、境遇の違う４人の女性が床下のちいさなちいさな部屋で数十日もの日々を懸命に生きる姿を描いた、実話に基づく物語。

ルワンダ虐殺の最中、地獄から逃れ地下の狭い物置に隠れた４人の女性達。虐殺をしなかった事で命を狙われる穏健派フツ族の妊婦、怒りに満ちたツチ族の女性、敬虔なシスター、ボランティアのアメリカ人。
全くバラバラな個性の４人それぞれが重い心の傷を背負い、絶望的な状況の苦しみからそれぞれの心の傷を激しく抉り合いながらも、地獄の中でやがて『姉妹』として連帯していく様を描く。

精神的圧迫みたいなものは多少はあれど、他のルワンダ虐殺作品からしたら残虐描写は音のみなので、見応えや迫力はなかった。常にまわりの異常者殺人鬼が自分たちのそばにおりそれから身を隠し続け精神がおかしくなる演出はよかった。