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パラサイト 半地下の家族/기생충/Parasite

洋画(外国),洋画は行,ヒューマンドラマ

パラサイト 半地下の家族
半地下の家族が地上の家族の世界に入り込んでいく展開はある種痛快で、自ずと視点は半地下に寄り添うが、中盤、それが一変する展開があり、そこから怒涛の展開に雪崩れ込んでいく。
地上、半地下、そこに地下が加わることで、半地下と地下の闘争が始まる。悲しいのは、それが地上に全く届かないということだ。
地下の住人も、半地下の住人も、それぞれが物語が始まる段階では「なんとなく」地上の住人を敬愛している。
そこには怒りはない。それを「当たり前」と考えているそれ自体がどこまでも卑屈で、悲しい。しかし地上の人間と触れ合う内に、下に住む者は残酷な真実を知る。
地上の住人は、半地下にも地下にも関心がないどころか、そんな存在すら気に留めていないと。計画があるということは、それはコントロールされている、「秩序」があるということだが、それが無計画へと移り、映画は「混沌」に向かって突き進んでいく。
互いが互いへの想像力を欠き、遂には地獄の蓋が開く。禍々しい終わりを迎え、最後に半地下の家族が悟ったのは、「初めから選択肢などなかった」ということ。ある者は死を迎え、ある者は更に下へと潜り、そしてある者は叶うはずのない未来を夢見る。分かり合うことは不可能だと観客に突きつける。
ドライで、シニカルに、世界の現実がここにある。

序盤からテンポよく話が進み、所々に笑いもあり飽きることなく楽しめました。
途中から雲行きが怪しくなり、ラストに向けて加速して様は、なるほどそっち方向に進むのかと感心しました。
ギウは無意識のうちに金持ちでエリートの友人ミニョンになりきる、同化したがっているように見える。
立ち小便をしている男に説教しに行くのもそうだし、水石を常に側に置こうとするのもそう。ミニョンが言った言葉をそのままなぞって「ダヘが大学に行ったら付き合う」と言うし、結婚まで考えている。身分を偽って結婚できるはずなどないし、何よりミニョンが留学から帰ってきたらすべてがバレてしまう泡みたいな状況なのに。
追い詰められたときも「ミニョンだったらどうするだろう」と呟く。
ギウは愚かではないので、本当に信じ込んでいたというより、ミニョンに自分を投影していたことで半地下の現実からひたすら目を逸らしていたのだろうと思う。誕生日パーティのときにそれに気づきかけていたが、結局ギウだけは夢から脱出できなかった。
最後に父を取り戻すために家を買うという「計画」も、何年かかるかわからない、できるかも分からない(そもそもそれができていたらこの家族は最初から半地下に住んでいない)ので机上の空論にすらなってない。
その夢、幻想、妄想を日差しが差す綺麗なカットで見せたあと、映画冒頭と同じ構図の半地下のシーンに戻っていく流れがすごく虚しくてニコニコしちゃった。虚無だ。
エンディング曲はギウ役の人が歌っているそうですね。あの明るい曲調はギウが見る夢を感じるけど、歌詞には気づきかけた現実を感じる。

キャスト・作品情報


監督:ポン・ジュノ
出演:ソン・ガンホ、イ・ソンギュン、チョ・ヨジョン、チェ・ウシク、パク・ソダム、チャン・ヘジン、パク・ミョンフン、イ・ジョンウン、チョン・ジソ、チョン・ヒョンジュン
脚本:ポン・ジュノ
主題歌/挿入歌:チェ・ウシク
原題:기생충/Parasite
製作年:2019年
製作国:韓国
時間:132分
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2019年