海辺の金魚

2021-07-21邦画あ行,邦画

海辺にある親と離れて暮らす児童養護施設の子供たちの物語

ストーリー

身寄りのない子供たちが暮らす家で育った18歳の花（小川未祐）は、施設で暮らせる最後の夏を迎えていた。そこに8歳の少女・晴海（花田琉愛）が入所してくる。かつての自分を重ねた花は、晴海と過ごすうちに今までに無かった感情が芽生えてゆく。

優しい映像の中で緩々と過ぎていく日常の中に、主人公たちの感じる不安ややるせなさが散りばめられているように感じました。児童養護施設で育つ主人公の花は、高校3年生として施設で最後の一年を過ごしています。その中で施設にやってきた周りを拒絶する少女晴海と出会う事で、花の周りの人たちや過去が少しずつ動き出します。自分たちを取り巻く環境に対して圧倒的に無力な子供たち。だからこそ、懸命に良い方向へ生きようとする姿に心を打たれます。